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女王蜂
新番、特番でひいひい言ってる中、
会議が立て続けにお休みに。
ラッキー!やった!

というわけで今頃、
録画してあったアカデミー賞授賞式を観ました。

今頃観るからでなく、
もともと賞の結果にはあんまり興味がない。

ここ数年、毎年録画しているのは、
「アカデミー賞授賞式」という番組を観るためです。
番組と言っても、
WOWWOWのほうじゃなく、ABCの本体。

日本のアカデミー賞番組を担当
(今年は関根勤さんの司会が実現して、少しいい評判)
していることもあるけれど、
なんといってもここのところ、
視聴率対策と制作費削減にあえぐさまが見てとれて、
「いずこもたいへんですなあ」とほのぼのできます。
ねじくれた、ほのぼのですが。

豪華なオープニングVTRじゃなくて、
会場での替え歌とダンスで幕開け。
新撮VTRは最小限、ありもの使っても手間かけず、
編集費削減。
会場の美術もほとんど転換なしだし、
カメラの台数も減ってる。
歌のパフォーマンスも省略、照明費も大幅削減。

やっぱそうなっちゃうんだねえ、
と今年もニヤニヤ観てしまいました。

それからこの番組というか授賞式では、
プレゼンターの有名俳優が
プロンプターに出る台本通りにしゃべってる感じが、たまんない。
全世界の放送作家が「気持ちいー」と思いながら観てると思う、たぶん。

作品賞のノミネート枠倍増は視聴率対策として効果あったのか。
ノミネートされた俳優や作品を仲間が褒めつつ紹介、
という人力に頼るやり方は経費の節約にはなるかもしれないが、
毎年続けてくのは褒め合い広場になりすぎて気持ち悪いんじゃないか。

来年に向けての会議ではそんな議題も出るでしょうが、
最大の議題は、
「今年の元夫婦対決に代わる、キャッチーなネタはないか?」。
あちらの放送作家さんには、そんな宿題が出ているに違いない。

今回、視聴率が持ち直したのは、
元夫婦対決を盛り上げた結果だって言われてますから。

それにしても、作品賞で壇上にあがった『ハート・ロッカー』チームは、
キャスリン・ビグロー監督が男たちを従えて、
完全な女王蜂状態。
壮観でした。

ビグロー、でかいしガタイいいし。
仲良しのディレクターに、
ブリジット・ニールセンが理想のタイプという剛の者がいますが、
きっと好きだろうな。

女の監督がこういうジャンルの映画で賞をとるとこまでいったのは、
スゴいし、「女子の星!」だと思う。
でも、スピーチで、
イラク兵士やさらには消防士、警察官へ向けてエールを送ったのは、
どうなのよ?

だって、「ハート・ロッカー」はジャンキー映画だ。
思想とか正義とかぜんっぜん関係ない。
死ぬかもしんないってサイコー、超やべえ、マジたまんねー
っていう中毒の人の映画なのに。

ジャンキー映画としてはすごく面白かったです。

あと、宿舎でのじゃれ合い。
やおいとマッチョって真逆に見えて、実はかぶるんだよねえ、
みたいなことを再確認してしまいました。

ちょっと西部劇っぽくもある。
「家庭とか一応つくってみたけど、
男同士で危険な遊びしてんのが楽しい。
オレやっぱ行くわ」
ってところは、
ピーター・フォンダの『さすらいのカウボーイ』とか思い出させるけど、
それよりドライなのは女が撮ったからかもしれない。
男が撮ると、 
「そうそう、そうだよねえ、女なんぞにはわかんないよねえ」
ってベタベタでびしょびしょになっちゃうから。
まあそのベタベタびしょびしょこそが良かったりもするんですが。
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by hiromi_machiyama | 2010-03-16 10:04 | 日記
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放送作家・町山広美の日記
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