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『初子』について                    松田洋子さんと電話でおしゃべり
町山 「松田さんと映画の『赤い文化住宅の初子』 の話をして
    ブログにのせようと思ってさ」

松田 「録音してんの?
    なんか懐かしい感じだね」

町山 「うん、つくってた時以来だよね。
    えーとまずさ、松田さんの原作になかった要素でいうと、
    坂井真紀の田尻先生がいいよね。ケツ出しが」

松田 「そこかよ」

町山 「原作だとさ、おっぱいじゃん」

松田 「なんかね、タナダ監督と話したら、
    坂井さんが自分から出すって言ったらしいよ」

町山 「そりゃ、すばらしいね。
    酔いつぶれて見ず知らずの人のとこで田尻先生は
    寝ちゃってるわけだけどさ、
    そんな風にわけわかんなくなってヤっちゃたりするときに、
    手っ取り早く下だけ脱ぐっていうのが、
    そうそうそういうもんだよねっていう。
    わざわざ上まで脱がずに、非常に即物的に、怠惰に」

松田 「怠惰だねえ。
    映画では、ヤるとかそういう場面ではないけども、
    まあ、そういう人だってことね」

町山 「下だけ、っていうのが排泄、って感じで、
    こういうことするよね、やりがちだよねって」

松田 「やりがちなのか」

町山 「ああいう人がね。
    いやほんと、ケツ出しはよかったですよ」

松田 「その田尻先生が、
    『誰かが助けてくれるって思うとるじゃろ』って言うけど、
    あれはタナダ監督のオリジナルで、私にあの発想はないのよ。
    あれを親切として言っている、っていう風に考える、
    その発想が私にはない」

町山 「なるほど、そこは違うね」

松田 「親切として受け取る余裕が、初子にも私にもない」

町山 「私にもないなあ。
    映画化の話がきたとき、そもそも台本って見たの?」

松田 「いや、スローラーナーでタナダ監督で、
    って決めた時点で台本とかはなかったんだよ」

町山 「そうなんだ。単行本できてすぐに私、
    コレ映画になるよ、映画にして欲しいって言ったじゃない?」

松田 「うんうん」

町山 「実は、あのとき想像してた初子と、
    今回の映画の初子は違うんだけど、
    でも私の想像方向で企画提案したら、
    松田さんに断られてたと思う」

松田 「いや、私っていうか、担当の編集者と相談してのことだから。
    担当編集者はさ、ありがたいことに、
    私より初子のこと大好きだから」

町山 「私が想像したのは、もっとわかりやすく肉感的な初子でさ、
    乳もデカめな女優さんがやるの。
    貧乏でろくなもん喰ってないのに、なぜか乳ばかりがデカい」

松田 「貧乏で巨乳っていうのは、あるよね、すごくある」

町山 「貧乏と巨乳は相性がいい、って話は本の時もしたね。
     私たち、この話、好きだよね。」

松田 「安いモン喰ってるから、添加物いっぱいでさ、
    ホルモンとりすぎでデッカくなっちゃう、とか」

町山 「豆腐とか納豆とか大豆製品ばっか食べて
    大豆イソフラボン効果で、とか。
    『巨人の星』の明子ねえちゃんも、
    『てんとう虫の歌』の長女の月美ねえちゃんも乳でかい」

松田 「アニメが根拠、ってそれ、どうなの?」

町山 「どっちもアニメだし、どっちもねえちゃんだね。
    でも、初子は妹だから、乳デカいとよくないね」

松田 「まあね。『初子』は最初は一応、妹萌えで喜ばれるかも
    って下心もあったんだけど、失敗」

町山 「貧乏萌えは、『初子』にあるけどね。
    なんか、萌えって上から目線になりがちなのものだねえ。
    そこがどうにも好きになれんなあ。
    まあ、それはともかくさ、私は漫画の『初子』見ててさ、
    膝下短いし、唇厚いし、『赤い』だし、
    山口百恵を意識してんのかな、
    ってちょっと思ってたんだけど…?」

松田 「それはあんまりないなあ。
    でも、『赤い』シリーズはもちろん意識してるよ。
    あの、ベタな…」

町山 「松田さん、オフィシャルサイトの原作者インタビューでも、
    ベタな展開をギャグとして書いたのが『初子』だったんだけど、
    っていう話をしてるよね」

松田 「ああ、そうなのよ。でも編集者はそういう風には感じてなくて」

町山 「そこが、面白いよね、『初子』は。
    ギャグとして書かれながらも、
    真正面から受け取る方法もあるっていうのが。
    それがあるから、映画もさ、
    今回みたいな作り方ができるわけだし」

松田 「そうかねえ、そうかもねえ」 
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by hiromi_machiyama | 2007-06-04 01:14 | 日記
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