庁舎の事務室で、警部補の拳銃が暴発し、民家の壁に当たった…。
というたいへん千葉県警らしいニュースを見て、
すごーくぬるい状況でたらたら拳銃をもてあそんでいる様子を
想像していた、その翌日。
『松ヶ根乱射事件』の試写を見たら、かなり千葉な映画でした。
おもしろかった。
いや、別に千葉が舞台ではなく、
松ヶ根は「どこかの田舎町」という架空の町でありつつ、
ロケ地は新聞販売所に「信濃毎日新聞」の看板もあったりして長野県内なんですが、
でてくる人たちは、かなり千葉でした。
「どういう意味だよ」と思う方は、千葉について、
根本敬さんの著書、
そして「畸人研究」のバックナンバーをご参照ください。
私も『イヤモスキー』って本で書いてますが。
この日、数時間前には、
『ルワンダの涙』の試写も見ていました。
ルワンダで虐殺されていく人たち、
罪にまみれてぬるーく生きてる松ヶ根町のダメ家族とそのお仲間。
命の価値って…?、と頭がぐるぐるしてしまいましたよ。
ところで、『松ヶ根乱射事件』には、
劇団
ポツドール(『夢の城』の公演見ました。すげえ)の安藤玉恵が出てたんですが、
30歳なのに少女にしか見えなかった。
この人、『赤い文化住宅の初子』にも出たそうで、楽しみです。
そして、命も罪も安い町で、ひときわ女にゆるい、
パンツのひもがゆるゆるのダメ父ちゃん役は、
三浦友和でした…。
自分ちの父ちゃんがどっちかっつうとそっちだからなのか、
真逆のタイプに見える三浦友和が好きだったのに。
なんてことするの。
泣きました。安い涙。